祖母の話

January 03, 2022

祖母は2018年5月に亡くなった。92歳だったと思う。祖母の夫は50代位のときに自刃して果てだそうで。夫が亡くなった時は辛かったが、その辛さを人には分かって貰えないことが殆どだったそうだ。その後祖母は寝具の商売を人を雇って始め、そこが火事になった後はまた別の仕事を始めた。後には自分の子どもが会社を興してその借金、億単位を祖母が背負って。祖母の子は先に亡くなったが、残った借金は祖母が支払い続け、可笑しな話だと思う。

自分や他人が幸せだ不幸だの、そうした定義はどうだっていいと時折思う。人には簡単に出来ること、出来ないことがある。祖母のことで思うのは、生きていると少なからず人に迷惑は掛ける、掛けざるを得ないときがあるのは当然で…余りに迷惑を掛け過ぎるのはどうかと思うが、ただ一生懸命に生きてきたという1点は十二分に認めたって良いだろうと思う。


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Written by Mitsukuni Ikeda who lives and works as a IT Consultant in Tokyo. You should follow them on GitHubTwitch or Steam